転職軸は、あなたのキャリアプランによって異なります。クリエイターによくある目的別に、志望理由・転職理由を明確にする回答例文と、伝える際のポイントを解説します。
※参照:🔍「転職軸」の見つけ方
専門性・スキルをさらに高めたい場合
回答例:
「今回の転職で最も重視しているのは、データに基づいたUI/UXデザインの専門性を深められる環境です。現職ではデザイナーが感覚的にUIを決定することが多く、リリース後の効果測定も十分ではありません。貴社のように、専門のUXリサーチチームと連携できる環境を求めています。ABテストやユーザーインタビューの結果を基に、ロジカルにデザインを改善していくプロセスに身を置きたいです。」
💡TIPS:
「成長したい」という言葉だけでは抽象的です。「どのスキルを」「なぜ高めたいのか」「なぜ今の会社ではダメで、その会社なら可能なのか」を具体的に結びつけましょう。企業研究に基づき、その会社独自の強みに言及できると説得力が増します。
ワークライフバランスを改善したい場合
回答例:
「今回の転職で大切にしたいのは、持続可能なパフォーマンスを発揮できる環境です。効率的な働き方が実現されていることを重視しています。
現職では恒常的な長時間労働が常態化しており、インプットの時間や、デザインを俯瞰して考える余裕が持てない状況です。制作のスピードは上がっても、クオリティの面で妥協せざるを得ないことがあります。
そのため、貴社が推進されている『アウトプットの質を重視し、効率的な働き方を実現する』という方針に強く共感しました。メリハリのある働き方を通じて、インプットや思考の時間を確保したいです。より高い品質のデザインを提供することで、事業に貢献したいと考えています。」
💡TIPS:
「残業したくない」「楽がしたい」と聞こえてしまうのが最も危険です。あくまで「パフォーマンスの持続性」「インプットによるクオリティ向上」といった、仕事の質に結びつく前向きな理由として説明しましょう。制度面だけでなく、その企業が推進する「効率性」などの文化に言及し、「自分もそれに貢献する」という姿勢を見せることが大切です。
より上流工程やマネジメントに挑戦したい場合
回答例:
「今回の転職で最も重視しているのは、事業戦略と連動したデザイン設計に、企画段階から関われることです。現職では既に決まった要件をもとにデザインする場合が多く、『なぜこの機能が必要なのか』という本質的な課題に立ち返る機会が限られています。
貴社のように、デザイナーが事業KPIの設計段階から参加できる環境を求めています。将来的には、デザインチームをリードし、メンバーの成長を支援したいです。」
💡TIPS:
単に「手を動かすのが嫌になった」と捉えられないよう注意が必要です。「なぜ」上流に関わりたいのかを、「ビジネスへの貢献意欲」や「課題解決への情熱」と結びつけて説明します。マネジメントに言及する場合は、個人の昇進欲ではなく、「チーム」や「組織」の成果に貢献したいという視点を示すことが重要です。
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